ハーツラスARの製造工程 光学用基材の表面に光の干渉効果を狙った薄膜を積層させます。その方法として真空蒸着装置を使用したドライ法(無機系の膜で構成)が一般的ですが、ハーツラスARは自社独自に開発したコーティング液と設備を用いた「ウエットコート法」による有機系の膜で構成されております。 従来AR 従来AR品は真空蒸着によって干渉薄膜を形成します。真空蒸着法では、基材とAR薄膜の素材を真空蒸着装置の中にセットします。AR材料を加熱し、蒸発又は昇華させ、小さな粒子が基材に少しずつ積み重なって薄膜が出来上がります。 ハーツラスAR ハーツラスARはウェット法で干渉薄膜を形成します。フクビのウェットコート法では、基材をコート液に浸漬し、引き上げることで基材の表面に薄膜を積層させます。 ハーツラスARの長所 従来AR品は片面ずつコートしなければなりませんが、ハーツラスARは両面同時にコートすることが出来ます。 基材としてアクリル、ポリカーボネート、複層板、ガラス等が使用可能です。 ハーツラスARは汗(酸性、アルカリ汗液)、塩分(塩水)、水道水などの耐薬品性が極めて良好です。 真空蒸着装置(ドライ法)では無機系の膜構成となりますが、ウェット法では有機系の膜で構成されるため温度変化に強く、耐久性も向上します。 安定した膜厚管理により反射色のバラツキが少ないです。 コート液は有機物で構成され、強い化学結合によって基材との密着が優れているため、傷がつきにくく、耐久性が良好です。 薄膜コーティングでお困りごとはございませんか? ウェット法で扱える成分は無限大で、ARの概念を覆せるほどの可能性を秘めています。ハーツラス製品は反射防止や反射増加、高硬度ハードコート等、ハーツラスの製品ラインアップが豊富です。お客さまのお困りごとまるごと解決します。 ハーツラスの技術情報を詳しく見る